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栗駒

[ほこほこマイスター]みどりや製菓 佐々木新一さん

「たばこ」。“煙草”ではありません。畑仕事の途中の、小休止。お茶を飲んで、おやつを食べて、作業の進み具合を確認したり、予定をたてなおしたりする休憩時間のことを、くりはらでは「たばこ」「たばっこ」と呼んでいます。「みどりや製菓」のがんづきや大福は、そんな束の間ののんびりタイムに欠かせない味として、長く愛されているもの。だから、現社長である佐々木さんは「親の代からのレシピは変えません」と笑うのです。工房へ入ると、どこか懐かしい甘い香りがふわーっと漂っています。黒糖がとけて蜜になった匂い。あんこの匂い。ゴマやクルミの芳しい匂い。高校を卒業後、製菓学校に学び、洋菓子店での修業を終えて「みどりや製菓」を継いだ佐々木さんは、「外の世界を体験したからこそ、自分の家の仕事や、くりはらという場所の良さを解ることができた」と言います。今では一般的となったミックス粉を使わず、オリジナルの配合で練った粉に、地元・ヤマカノの赤みそや黒糖を加え、ふっくら蒸しあげたがんづき。地元はもちろん、今や東北6県、関東、遠くは名古屋にまで広がり、人気を博しています。「古きよきものを守りつつ、くりはら素材の可能性にも挑戦していきたいですね。いいものが、いっぱいある故郷ですから!」。

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