くりはらさん
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明るい太陽の下に、整然と並ぶハウス。そのほの暗いハウスの中には、にょきにょきのびるシイタケがぎっしり!「夜、ハウスを出るときには小指の先ほどだったものも、次の日の朝にはもう食べられるくらいの大きさになるんですよ」。だから、佐々木さんの朝はとっても早い。6時か7時にはもうハウスに入り、カサが開き過ぎてしまわないうち、大きくなり過ぎないうちに収穫します。『水鳥』のシイタケは、菌床栽培。ナラやブナのおがくずを固めてブロックをつくり、熟成。シイタケの菌を植えたら、水に浸けて酸素を遮断し、しばらく後に一気に酸素を吸わせたり、通電させたりして刺激を与えて成長を促します。大切なのは、温度と湿度。温度15〜22℃、湿度が70%程度で安定している秋は、やっぱり菌床シイタケにとってもすくすく育つ好期なのです。「うちのシイタケは香りが穏やかだから、シイタケが嫌い、と言っていたちびっこたちも喜んで食べてくれます。給食にも使われているんですよ。肉厚でキメがこまかいので、干しシイタケにしても抜群のダシが出ます」。水鳥のようにこつこつと水面下の努力を続け、「おいしいシイタケを全国に」という夢に向かってはばたくこと。それが佐々木さんたちの願いです。
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