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若柳

ネリネリマイスター:瀧川蒲鉾店 滝川勝博さん

山のふもとに美味なる蒲鉾あり。お祝いのシーンに、幸せの味を
海から遠く離れたくりはらに、おいしい蒲鉾屋さんがある理由。それは、驚くほどシンプルなものでした。「もともとは大正初期のころ、石巻で創業した店でした。石巻に揚がった魚で蒲鉾をこしらえて、くりはらに行商に来ていたそうです。でもそのうち、くりはらのひとたちがあんまりおいしいおいしい、って言ってくれるもんだから、新鮮なうちに原料の運搬ができるようになった昭和初期、こっちに引っ越してきたそうです」。かくして『瀧川蒲鉾店』はくりはらの名店となり、ハレの日を飾るお店となったのです。小鳥も目覚めぬ午前5時、「瀧川蒲鉾店」の仕事がはじまります。石臼を使った機械ですり身をすり捏ねること1時間、「最新の機械なら20分くらいで済むんだけど、それだとこのなめらかさが出ないんだよなあ」と、瀧川さんは昔ながらの道具に信頼を寄せます。昔も今も、くりはらのお祝い事に欠かせないのが細工蒲鉾。鯛や海老、鶴、亀に松竹梅、四季の花々。おかあさんたちの花柄スモックに負けないくらいの、かわいらしい色とりどりです。熟練の技でくりくりっと型取りし、色彩をのせ、蒸し器へ。もうもうと上がる湯気が甘い。傍らでは、瀧川さんの親父さんがかすてら蒲鉾を焼き始めました。これまた甘い香り。ぷりぷり、しこしこ。見て楽しく美しく、食べておいしく幸せに。瀧川さん親子とおかあさんたちの見事な連携プレーが、寿ぎの味をつくり出しています。

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  • 1000円(税込)

  • 1500円(税込)

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