くりはらさん
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若柳
マイスター紹介
まるで極楽浄土のような、ハスの花咲く夏の景色。あれから3ヵ月がたち、狩野さんの畑はすっかり姿を変えました。狩野さんの背丈を軽く越して伸びた茎。花や葉は散り落ち、泥を肥やしました。その泥に埋もれた根っこには、レンコンがむくむくと育っているのです。 昭和57年から始めたレンコンづくりも、今年で30年目。60アールの畑で、狩野さんは秋口から真冬の2月くらいまでかけて、レンコンの掘り取りを続けます。「ここ若柳は、レンコンづくりをするには北限の地と言われててね。それでも比較的温かい水質ときめ細かい粘土質の土のお蔭で、いいレンコンができるんだよ」。掘り取りは、「水掘り」といわれるスタイル。川からポンプで水を汲みあげて、泥土に埋まったレンコンに向かって勢いよく吹きつけ泥を飛ばします。腰まで水に浸かっての手探りの作業は、決して楽ではありません。それでも、「おいしい、って言ってくれる人がいる以上、頑張らないわけにはいかねっちゃ」と笑います。奥さんの和子さんとともに、きれいに水洗いして真空パッケージに。「空気にふれて時間がたつと黒くなっちゃうからね。レンコンも、新鮮なうちがおいしいのよ」。
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